2022年度山梨県山岳連盟強化指定選手の指定について
山梨県山岳連盟では、2022年度から新しい試みとしてジュニアアスリート世代を対象とした強化指定選手制度を導入します。ジュニアアスリート世代とは小中学生を指し、2032年開催予定の山梨国体を見据えたスポーツクライミング選手の育成、競技力向上を目指す対象世代です。
ここ数年、山梨県チーム少年種別は、国体関東ブロック大会(関東予選会)で最下位が続いており、また関東の他県と比べ少年のスポーツクライミング選手数が極めて少ない状況にあリます。
近年の山梨県内の競技人口の内訳
・高校生:1~2名
・中学生:5名以下
・小学生:5名以下
さらに小中学生の競技力向上には次のような課題が認められます。
中学生の課題
・在学中は何かしらの部に全員が所属しなければならない決まりがある学校が多く、部活
動との両立が困難である
・例外として、野球やサッカーなどのクラブチームは部活動相応として認められている
(競技を継続できる環境)
・指導できる教員が少ない
小学生の課題
・スポーツクライミングというの競技の認知度が低いのではないか
・児童、保護者へのスポーツクライミングを知ってもらう、体験してもらう機会の提供
・個人の利用をチームのような活動にできないか
目標
こうした課題に取り組むため、強化指定選手制度を設け次のような目標を掲げます。
・山梨国体に県予選で選抜された選手で出場する。
・前段階として、毎年行われる関東小中学生クライミング選手権や全国高校選抜クライミン
グ選手権に県代表選手として出場する。
・3年後に控えている関東ブロック大会で本国体への通過を目指す。
制度の詳細
山梨県山岳連盟は次のとおり強化指定選手を認定し、競技活動をサポートします。
・指定選手 勝俣香乃(小6)、常盤綾花(中3)、渡辺愛音(中2) 合計3名
・選考基準 2021年11月に行われた関東小中学生クライミング選手権へ参加し
た選手を強化指定選手とした
次年度以降は対象年齢に該当するすべての選手の指定する大会での成績に
よる獲得ポイントによって選考する
(表参照)
・指定期間 2022年4月から1年間
・強化内容 年間を通してボルダリング、リードの強化を図る(年数回の合同練習会
の開催や、選手の練習環境の向上の目的で保護者へのビレイ講習会や、
医科学の講習会など)
・サポート内容 大会参加費や、講習会参加費を補助(保護者の金銭的な負担の軽減)し
関東小中学生クライミング選手権などの県代表選手が参加する大会への
優先出場の権利を与える
・その他 山梨県山岳連盟所属として大会に参加する
ポイントは参加の実績によって、山梨県山岳連盟で自動的に付与管理する
YFC ユースフューチャーカップ
・年間スケジュール 強化と次年度の選考も兼ねる
4月24日 国体県予選会(2種目) Activ-A
6月 リード練習会・ビレイ講習会 小瀬
8月 シリーズ戦①(リード) Activ-A
9月 山梨県体育祭・医科学講習会 小瀬
10月 ボルダー練習会 未定
11月 関東小中学生クライミング選手権 小瀬
12月 リードまたはボルダー練習会 未定
2月 シリーズ戦②(ボルダー) ピラニア
付与ポイント | エントリー | 予選通過 | 8位 | 7位 | 6位 | 5位 | 4位 | 3位 | 2位 | 1位 |
YFC | 10 | 10 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 15 | 20 |
関東小中学生 | 8 | 5 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
国体県予選会 | 5 | 1 | 3 | 5 | ||||||
県体育祭 | 5 | 2 | 1 | 3 | 5 | |||||
3シリーズ戦① | 5 | 1 | 3 | 5 | ||||||
シリーズ戦② | 5 | 1 | 3 | 5 | ||||||
その他大会 | 8 | 5 | 5 | 8 | 10 |