初級雪山登山教室 2016
今年も第二回目になる、初心者を対象とした雪山の登山教室を開催した。
総括として
目的とした赤岳登山は、雨降りと言う異常天気で果たせなかった。しかし講習としての内容はそれなりの成果を得たものと思う。参加者からも満足の声をいただいた。(リップサービスもあるかな?)この時期なかなかできない滑落停止の練習ができ、良かったのではないかと思う。
机上講習 1月10日、ぴゅあ総合甲府にて
12名の参加申し込みを受け、昨年同様の机上講習をした。上原が担当したが、何度目かの講習なので少しは良くなっているかな、などと思う。ただ雪山へ行こうと言う参加者は、それなりに意識も高く、疑問等もいろいろあって充実したものとなった。
富士山 1月17日
一月初めは雪がなく、昨年の三ッ頭登山のような場所がない。どうしようと考えていたらスバルラインが正月から開いていると言うではないか。どの位の積雪があるかわからないが、何とかなるだろうと富士山での講習にする。

吹きだまりの雪を拾いながら七合目下位まで、アイゼンワークと滑落停止の練習をしながら登る。しっかり硬い雪になっているので、アイゼンの利き具合もピッケルの刺さり方も良い練習になった。少々ガレを歩くのが苦痛にはなったが・・・
ちなみに翌日からは通行止めになっている。なお指導する人が大勢いるので一人一人に細かい指導ができたようだ。
ちなみに翌日からは通行止めになっている。なお指導する人が大勢いるので一人一人に細かい指導ができたようだ。

指導員 古屋・小宮山・中澤・辻・望月・上原
八ヶ岳 2月13―14日
13日 美濃戸口――赤岳鉱泉――ジョウゴ沢
14日 下山
悪天が予想されるが、期日の変更も難しいので予定通り実施する。2名私用で不参加となり10名の受講生での実施となった。鉱泉到着後、ジョウゴ沢F1にてロープを含む各種の講習を行う。

赤岳へ行くということで、安全確保のためのロープワークが必要であろうことから、フィックスの使い方、かけ替え方法をしっかり教える。手袋をつけてのカラビナ操作や、ロープ・シュリングの扱いが大変なことも実感したようだ。氷での歩行もしっかりできる。このくらい練習ができると、この講習会の意味が実感できるのではないかと思う。

小屋では評判のおいしい夕食を満喫し、貸切にした個室では楽しく懇親が行われた。しかし、夜半から雨の音が・・・
この高さなら雪だろうと思っていたのに雨になってしまった。翌日も朝から雨。雪ならば登頂出来なくても行動する意味はあったのだが、上へ行く状況ではない。タイムリミットを9時として待つが、止まないので下山することとする。登山道が氷の滑り台になっておりアイゼンの効くこと。ノ―アイゼンで降りた何人かは、しっかりお尻等に打撲を負ったようだ。

指導員 古屋・小宮山・中澤・辻・上原
今回は前年に参加した人も何人かいて、硫黄岳を赤岳に変更したが、初心の講習とすればやはり硫黄岳の方がいいかもしれない。
今回は前年に参加した人も何人かいて、硫黄岳を赤岳に変更したが、初心の講習とすればやはり硫黄岳の方がいいかもしれない。