第15回関東クライミング

15回関東地区スポーツクライミング大会が11/17()、群馬県山岳連盟の主管により、クライミングジム オズにて開催されました。
 
会場の都合もあり、関東大会でははじめてボルダリングでの競技となりました。
カテゴリーは男子、女子の2カテゴリー。
予選10課題をセッション形式で女子40分×2ステージ、男子50分×2ステージ。
決勝は男女ともに6名が進み、3課題オンサイト形式。
 
山梨県からは国体少年男子選手の根津龍河(ねづりゅうが)、笛川中学2年の戸田萌希(とだほまれ)、勝山小6年の宮下涼(みやしたすず)の3人が出場しました。
 
男子の根津は練習不足で2完登4ボーナスで31位/35人中と奮わず予選敗退。
日頃からたくさん登れるモチベーションを作れるかが今後の課題。
一方、女子の戸田は優勝候補ながら、前日に発熱、万全とは言えない状態でのトライ。
予選開始時の動きは固く、苦手とする柔軟性を要求される課題に苦戦、9完登10ボーナス、3位/15人中で予選を通過。
決勝でも同じように柔軟性課題に苦しみ完登を逃してしまうが、経験値の高さでボーナスまで1アテンプトで保持。
2完2アテンプト3ボーナス3アテンプト、女子総合2位となりました。
近年のコンペにおいて、たくさんのハリボテを使用した課題が必ず採用されており、
高い柔軟性と身体を入れ込んだり戻したりする筋力が必要です。
戸田選手自身もそのことを先日のエリート合宿でも経験、十分に承知しておりました。
あわせて体調管理も徹底することで今後のパフォーマンスが楽しみです。
もう一人の女子、宮下も健闘、はじめは緊張気味だったが少しずつ馴染んでいき怖さが出てしまうスラブ課題も完登、苦手なランジ課題に苦戦ボーナスには至らず、7完登7ボーナス、8位/15人中で予選敗退。戸田に続く成長株なので今後を期待したい。
 
参加者のほとんどがユース世代で、男子参加者は35名で小学3年生くらいから高校生に成人2名、
女子15名は小学4年生くらいから中学生まで全員ユース。
小学3・4年生とはいえ、リーチが厳しいだけでムーブは大人と全く同じ。子供達のクライミングの質が向上している現状です。
中でも、女子総合4位の森選手(茨城)は小学4年生ながら他のユース達を圧倒、制限時間いっぱいからのスタートでそれまで止められなかった一手を止め、そのまま完登してしまうというハイパフォーマンス。アルコ・ロックジュニアのCクラス完全優勝者の実力を見せつけた。
 
セッターの遠藤由加さんは少なくとも5課題ほどは登ってもらいたいと思いセットしたとのこと、コンペに参加する事が楽しくも順位が付くセットに苦慮されたようです。
 
コンペ運営ではボルダリング競技だったためスムーズに進行、大きなトラブルもなくいい大会となりました。
駐車場の確保も狭いスペースに上手に詰め込めるように案内されましたし、各県選手団の居場所をジム前のスペースにテントを建てて確保、荷物を置いたりストレッチしたり、万が一の雨天でもなんとかなりそうな、細かい配慮のなされた大会運営でした。
今後のコンペ運営の参考にしていきたいと思います。

強化コーチ 安田賢

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