ボルダリングエキスパート講習会に参加して
2011/10/14,15開催の第1回ボルダリング日本代表合宿につづき、2011/10/16にボルダリング・エキスパート講習会が開催されました。(埼玉県ライムストーンクライミングクラブ)
フランスよりルートセッターのトンデ・カティヨ氏を招いて、現在主流となっている三角ハリボテの処理とマントル技術。変則ダブルダイノ及びコーディネーションの意識というテーマですすめられた。
クライミング日本チーム監督の千葉和浩氏がトンデ氏との通訳も兼ね、講師として参加、クライミング(ムーヴ)の質、呼吸、丁寧な足運び、コーディネーション、について解説された。
参加は日本各地の成年男女やユースに本代表女子選手、中国No.1という(?)王(ワン)氏に最年長の私といったメンバー、14名。
講習会は座学と実技の予定だったが、全て実技のみに変更、時短とトンデ氏のスタイルと思われる。
午前中はコンペ形式で全員参加、午後は午前の課題のセッションと新たにセットされたレッドポイント課題の打ち込み。
課題の特徴は
カチ課題・カチばかりの乗り込み引き付け課題
三角ハリボテ課題・ホールドの付いていない、もしくは1ヶのみのムーヴが読みにくい課題。ハリボテでマントルを返す課題。
ダブルダイノ課題・飛び出しにくい、2つの向きの違うホールドを取りに行く課題。
変則課題・大きい足ホールドに飛び移って、さらに先のホールドを保持する課題。大きい足ホールドを3つ飛び渡って、ランジする課題。
パワー課題・どっか振り壁で比較的良いホールドだが、リーチが遠くセットされた課題。
ムーヴの質について
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ムダ撃ちをしない。
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コンペにおいて3アテンプト撃って完登できなければ次の課題に備える
- ・自分の信じたムーブを確実にこなしていく。
呼吸について
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常に呼吸をすることで自分のメンタルを平静に保つ。
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常に呼吸をすることで乳酸の排出に努める。
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マントルを返す時など、丁寧な動きを要求される時に吐き続けて力を出し切る
丁寧な足運びについて
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ハリボテが足ホールドの場合、壁に向かって手前ぎりぎりに置くことで壁の傾斜を殺せる。
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傾斜の強いハリポテに立ち込む時は踵を下げてフリクションを増やす。
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パワー課題においてトゥフック、ピンチステップなどフルパワーで押さえ込むこと。
コーディネーションについて
- 上記のムーヴの質、足運びなどをコーディネーションするのに最も重要なのは呼吸であり、コンペ中の呼吸は常に意識して、まず、メンタルを平静に整えることを優先させる。そうさせることですべてのムーヴを出し切ることが出来る。
2011/10/16 安田 賢