北アルプス・穂高連峰 奥穂南稜 : 御坂山岳会

会名:  御坂山岳会 http://misakaac.blogspot.com/
メンバー:石川敬子、中澤弘雄、川村高敏、小泉めぐ美、渡辺幸太、榑林秀倫
山域:  北アルプス・穂高連峰 奥穂南稜
日時:  2011年7月16日(土)〜18日(月)

7/16 上高地(7:20)→岳沢(9:20-10:20)→トリコニー終了(15:20-15:35)→南稜の頭(17:03-17:10)→奥穂高岳(17:17)→南稜の頭(17:42発)→紀美子平(18:55-18:45)→岳沢(20:28)
7/17 沈殿
7/18 岳沢(4:30)→紀美子平(6:23-6:35)→前穂高岳(7:00-8:16)→紀美子平(8:48)→岳沢(10:18-10:49)→上高地(12:40)

7月16日 南稜 地獄の下降

上高地から望む穂高連峰は誰もが知っている風景だろうが、その正面の岳沢から奥穂に向かって直接登るルートが奥穂南稜だ。この奥穂に直接達するという点が南稜のバリエーションルートとしての何ものにも代えがたい価値だ。クラッシック中のクラッシックと言うことができる。

岳沢小屋にテント設営後、天気が上々なので行動続行。予定通り南稜へむかう。パーティの実力を考えると「ビバークかも」と思いつつ。

南稜の核心部は3つ。取り付きのシュルントの突破とトリコニー直下のスラブ、そしてトリコニーという3つの岩峰。その間は草付きをつなぐ。長い草付きを暑さと渇きにあえぎながらの登りとなったが、ロープを引っ張り上げる係りは実にしんどい。トリコニー下のスラブは最終部が本ルート最大の難関で、残置ピンを頼りに凹角状を登る。

トリコニーは第1峰は快適な岩場。螺旋階段状チムニーが印象深い。第2峰、3峰は特にどってことない小岩峰で、これを過ぎた地点でロープを解く。



吊り尾根到達は5時過ぎ。あきれたことこの遅い時間に縦走者がいる。人のことは言えんが。奥穂山頂まではすぐなので、しっかりと登頂した。

さて、岳沢まで下らなくてはいけない。重太郎新道をヘッドランプを点けての地獄の下降となった。全員、死亡寸前。無茶な計画で申し訳ない。


7月17日 沈殿 ビール

幸太君は単独で前穂を往復して、下山した。昨日あんなにへばってたのに。

残った我々は、岳沢小屋で乾杯。なぜ山に登るのか。「そこにビールがあるからだ。」Embarassed

7月18日 前穂高 眺望

石川さんを除く4名は、前穂往復。先日あんなにつらい思いをして下った重太郎新道だが、今日は至って快調。7時、一等三角点前穂高岳到着。曇りなれど視界良好。北アルプス全体が見渡せる、感動的な眺望が待っていた。山小屋のビールよりも遥かに貴重なものがここにはある。

岳沢に戻りテントを撤収して下山。たいへんな合宿だったなあ、という思いを残しながら穂高を後にした。 (記)