南アルプス・大唐松尾根 : 嶺朋クラブ

会名:  嶺朋クラブ http://www.ac.auone-net.jp/~reiho/
メンバー:(L)小池 長博,小林 学
山域:  南アルプス・大唐松尾根 
日時:  2011年10月9日(日)〜11日(火)

10/9
山の神(270分)雨池山(260分)大唐松山三角点(30分)幕営地
10/10 幕営地(270分)最低コル(170分)縦走路(150分)大門沢小屋(幕営)
10/11 幕営地(180分)登山口(30分)山の神

10月9日

当初5月の連休を予定したが,今年は残雪が多くキツそうなので,大黒尾根-笊ヶ岳-ランカン尾根に行き先を変更した経緯がある。
林道に入ってすぐ右手の山の神に黙礼し,発電施設の巡視路を辿り尾根に取り付いた。1704m独標手前で1本の大木にブナハリタケが狂い咲きしていた。樹間に苔むしてひっそりと佇む1936m三角点を過ぎ,石楠花が現れる。2346m独標の手前のピーク周辺はよい幕場だ。コメツガ,トウヒ,シラビソが続く。大唐松山三角点には立ち枯れの木に3枚の板がくくり付けられていたが,風化しており全く文字が見えない。三角点の少し先に幕場を見つけ,今日はおしまい。



10月10日

2日目,幕場の次の小ピークは白嶺三山の“展望台”。稜線はまだ遙か遠い。この先,農鳥岳とのコルまでの間に4箇所ほど狭い幕営可能地点があった。コルから縦走路まで高度差は約350m。急傾斜の草つきを経て背丈ほどあるハイマツの蜜藪に突入。ハイマツの枝渡りで体を引き上げるのだが,斜度が40°近くあり距離が短いとはいえ高年2人には厳しい。150mの高度を稼ぐのに90分を要した。記憶は不確かだが,黄蓮谷右俣源頭のハイマツ帯はこれほど蜜ではなかったと思う。これ以降はハイマツの丈が低くなり,傾斜も緩くなって,漸く我等も蘇生。ついに縦走路に出た。さすがに歩きやすい。大門沢下降点から急な山道を黙々と降り,久しぶりに旨いビールにありついた。