平成23年 山梨岳連合同研修会

11月5・6日と三ッ峠にて開催された。参加は、日帰り泊まり含めて16名であった。

11月5日

5日は、各自・各クラブごと12時ころまでに山荘へ集合。屏風を登るメンバーと天狗岩に分かれ、それぞれに研修を行う。今回は初心者はおらず、亀田副委員長を中心に日ごろ疑問に思うザイル操作などを互いに出し合い、よりよい方法はどれかなどと研究をする。上天気のもと、クライミングも屏風・天狗とも十分楽しめた。

11月6日

翌6日は朝から雨模様。今回は、日山協の遭難対策常任委員の渡邊輝男氏を講師に迎え、セルフレスキューの最新技術講習をお願いした。岩場で予定していた講習は無理なので、山荘二階のクライミングボードを使って行うことにする。当日参加の者も8時には集まり始める。 まずレスキューは三つのS、セーフティー・シンプル・スピーディーの重要性の話から始まる。クライミング中のアクシデントに対応できる技術は日ごろ使っている道具とテクニックしか使えない、特殊な技術はワークレスキュー時のものと考える、との事。

・立木を使った固定

 クローブヒッチ、ボーライン、ヨセミテセーフティー

・メインロープでの流動分散

 インラインフィギヤー、ラピッドノット、オートブロックノット、フリクションノット


 ・介助者振り分け懸垂

 ワンストロークの間、オートブロック

・引き上げ

  カウンターウエイター、アッセンダーの使い方

 などなど教わる。


基本的にはロープの結び方、セーフティーの取り方などである。日頃使っているものもあれば、新しいものもあり慣れることが必要だろう。特にプルージックに関しては力のかかり方で、ダイニ―マやチューブラテープによるフリクションノット・オートブロッククノットが有効であることなどは、いい勉強になった。

また引き上げに関しても、一人で自重重を使う方法などもなかなかのものである。唯やはり現場でやってみないとなかなか理解できないようだ。機会があればそれぞれに練習してみていただきたい。

一般縦走時のレスキューなども触り程度にお話しいただき、講習は終了した。みっちり6時時間行ったが、全く足りませんでした。また、渡邊氏の人柄によるものでしょうが、講義以外の話外の話も盛り上がり各自参考になったことでしょう。

合同研修も色々工夫をして次へと繋げていく予定です。奮ってのご参加を。

指導委員会  上原 昭則