指導委員会研修登山報告【鳳凰山】2013年2月

新年会の席で、梨大生に声をかけ甲斐駒の研修登山を予定した。

募集期間も短かったせ いか、参加希望者も少なく、大学生も新人二人の参加となったので計画変更して鳳凰へ行 ってきた。

参加者)
小宮山・森北・清水(南嶺) 上原(鶴城) 池田・岩崎(梨大)  米山・辻(NHK甲府)

コース)
2月9日 夜叉神8:00 — 南御室14:30
10日 南御室6:15 — 薬師8:10 — 観音9:30/10:10 — 南御室 11:30/12:30 — 夜叉神 16:10


一年生二人ということで、雪山を楽しもう、と鳳凰行くことにした。天気も良く冬山入 門とすれば最適ではなかっただろうか。  今年は雪が多いのか、夜叉神峠への登りからしっかり積っている。しかし登山者も多い ようで、トレースもしっかりしている。大崖頭からは所々アイスバーン部分も出てくるが、 雪上歩行はバランスだよ、などと言いつつアイゼンなしで歩く。このようなところは、体 力よりも経験。ツルツルする若者を見て、年寄りはニタニタ。そんなのをテレビカメラが 前後しながら映していく。(ニタニタの罰があたったのか、上原その後で痙攣が…) 辻山か らは、トレースを外してラッセルの真似ごとをする。この辺りから19歳もしっかり体力の消耗をする。  


南御室にはテントが20張以上。テント泊まりの冬山を楽しむのにはいいところなので、 人気も高いようだ。米山氏は、北大仕込みのイグル—作りをする。見事なもので、機会が あれば教えていただきたいものだ。冬山は、行動だけでなくテント生活も大事な要素にな る。整理整頓を初め、水作り・濡れものの乾燥・防寒など小姑をしながら一杯飲んで寝る。 いろいろ言っても、これも数をこなさなければならないものですが。


 翌日も快晴。所々沈むトレースを稜線へ。上は少々風がある。これも冬山にはちょうど いいくらいの冷たさだ。薬師の斜面で形だけだが、滑落停止もやってみる。綺麗な白根三 山、甲斐駒の勇姿を楽しみながら観音岳へ。新人二人には、これから登るであろう雪の南 アルプスをしっかり瞼に焼き付けてもらう。NHKのインタビューにニコニコ応えていた二 人には、いい思い出になっただろう。  もう一泊の予定もしていたが、順調に消化できたので下山する。一日中付けていること でアイゼン歩行の感覚を覚えるために、夜叉神までアイゼンを付けたまま行く。  池田・岩崎両君には、こちらの体力はきびしいがまた一緒に行こう、と約束して今山行 が終了した。

                                
上原 記