平成28年 実践登山教室 報告

 本年も、昨年同様に日山協の「安全登山実践講座」をテキストに実施しました。参加者は、机上講習5名、実地登山3名の参加でした。

 10月23日 小瀬武道館・研修室にて机上講習会

 10時から5時近くまで、充実した講習会となりました。少人数だったので、随時質問応答の形で行いました。一方的な講義より、参加者が知りたいことなどを元にして話を広げていったので、より内容のある勉強になったのではないでしょうか。登山経験があっても、やはり基本的なことを丁寧に説明することによって、ちょっとした勘違いやなぜ必要かなどといったことが理解できたようです。

 読図においては、最近多用されているGPSの利点、天気図においては、SNS利用の天気予報、など小生の知識不足で適切な話ができなかったと思います。(基本はしっかり理解しましょう、と閉めましたが・・・)

 みんな一生懸命だったので、終了時には少々疲れ気味のようでした。(私だけかな?) 

11月6日 実践登山(西湖―雪頭ヶ岳―鬼ヶ岳―鍵掛峠―西湖)

 いやしの里8:25→雪頭ヶ岳11:45-12:15鬼ヶ岳13:00鍵掛峠14:30いやしの里16:15

 晴天の中、古屋会長を含め5人で行ってきました。いつものように靴ひもの締め方、オーダーの決め方から始めて出発。ゆっくりしたペースで歩くが、これがなかなか難しいようで、反省の中にこれが勉強になったという感想がありました。体力差を考慮したペース配分がトップを歩く人には大事だ、と講習。

 よく手入れされた、スギ・ヒノキの森林帯を登り、紅葉した林に入ったころから富士山が見え始めました。高度を上げるごとに姿を変え、みんな大喜びに。行動食の摂り方や、防寒等を講習しながら、見晴らし抜群の雪頭ヶ岳へ12時前に到着。先行パーティー、後続パーティーと30人ほどになり、この山の人気にびっくりです。

 大勢のグループと相前後しながら鬼ヶ岳へ。梯子の注意点、岩場の三点支持など講習。20人程のパーティーがバラツイテいるのを元に、パーティーの作り方なども勉強する。下りの時間を考えて、節刀ヶ岳はパスして鍵掛峠へ。この稜線からの富士山もまた綺麗で、写真撮影会となる。

 落ち葉が積もって滑りやすい道は、下りの勉強にはちょうどいいようでした。九十九折れでは、落石の声だし、避け方など実践練習。暗くなる前に、いやしの里へ到着、お茶にて反省会をして、終了となった。

 参加者の、想い・体力・技術に違いはありましたが、それぞれに満足・納得した講習なったと思います。

指導委員会 上原

登山開始


登山中


雪頭ヶ岳


鍵掛峠


下山中読図