初級雪山登山教室 2017

今回で3回目の教室になるが、今年は10名の受講者が集まった。なんと富山から1名、東京から5名と初の県外者の参加があった。1名体調不良のため実地登山は不参加となった。2月5日、小瀬武道館にて机上講習。参加4名。本来なら机上を行っての実地ではあるが、都合が付かなかったり遠方と言うことで少人数の講習となった。今回は、雪山は全くの初めてと言う人は一人のみだったので、解説もスムーズに行えた。3時間ほどで基本の話はできたが、後日欠席者から山行時に何を持って行くのかなどの連絡があり、やはり事前学習の必要性を感じる。

18日 6:30エルク集合――美濃戸口9:30――赤岳鉱泉13:10着 14:30―――16:30 ジョウゴ沢F1にて講習

テント泊をする学生は大きな荷物を背負ってではあるが、快適に鉱泉へ。途中でトレースを外れてラッセルをしてみるが、腰くらいの深さがあり結構苦労する。雪山は初めてではないと言ってもラッセルはしたことが無いそうで、それぞれ楽しめたようだ。

ジョウゴ沢では、ピッケル・アイゼンの効用と機能、簡易ハーネスの付け方使い方を講習。F1沿いにフィックスロープを張りカラビナ掛け替えで登る練習と、アイゼン歩行をしっかり勉強する。滑落停止は雪が軟らかすぎて固まらず、形だけの講習をする。

ピッケルの打ち込み方、アイゼンのツァッケで立つバランス、簡単なロープの使い方等ここはコンパクトにいろいろ練習のできる場所だ。

19日 7:55鉱泉発―――稜線下9:30―――硫黄岳9:50-10:00―――鉱泉11:15 鉱泉12:20―――美濃戸口14:30

井川君が急用で下山することになり、14名で硫黄岳へ。朝はガスっていたが時間と共に晴れ上がり、快晴となる。樹林帯がまばらになる辺りから山がよく見えるようになり、みんな盛んに写真を撮る。ブルースカイにホワイトマウンテン、絵にかいたようなコントラストだ。しかし、その分この時期の八ヶ岳らしい強風も迎えてくれる。赤岩の頭下で防風対策、しっかり装備を整えて稜線へ。最大風速20mくらいだろうか、飛ばされそうになりながら頂上へ。寒さと風の辛さを、充分体験していただいただろう。記念撮影もそこそこに稜線下まで下山する。頬や鼻が白っぽくなる人もいたが、凍傷とまではならないだろう。解りずらいが、弱層検査のまねごとをして鉱泉へ下山する。

美濃戸口で富山からの福島さんとはお別れし、あとは小渕沢道の駅にて反省会。基本的スキルを勉強できた、普段できない経験ができた、もっとレベルを上げたいと思った、等各自それぞれの成果を得られたようだ。

上原